2007年10月05日
ファイク便り
ファイク便りは、毎偶数月の第一金曜日に発行しております。記念すべき創刊号は、
1982年1月に発行されました。ファイク・ジャパンやラプチャーディスクの事をより多く
の方に知っていただこうと創めたファイク便りですが、おかげさまで今年で25年目で
す。ラプチャーディスクやエクスプロージョンベントの基本的な知識を中心に、時には
メンバーの紹介などを織り交ぜつつ、ご紹介させていただいております。まったく知
らない方も、造詣が深い方も楽しめる内容になっております。
本日、第149号がみなさまの元へ旅立ちました。楽しんでいただければ幸いです。
購読ご希望の方は、ご連絡お待ちしております。
投稿者 fike1 : 18:58
2007年08月28日
ドキュメント(書類)の作成
弊社ではお客様のご要望にあわせてドキュメント(書類)を作成しております。
ドキュメントの内容としては主に図面、計算書、試験成績書、取扱説明書などがあげられますが、最近ではお客様やお仕事の内容によってドキュメント(書類)の種類や提出方法は多様化し複雑化しております。
提出させていただくドキュメント(書類)は、お仕事の内容によっても大きく変わりますが、弊社ではお客様よりご注文をいただきましたら各営業担当者もしくはドキュメント作成窓口担当者から各部署へどのような書類が必要とされているか連絡されます。
各部署の担当者はそれぞれ提出書類を確認、把握してドキュメント(書類)を作成し、お客様に送付させていただいております。必要となる書類の提出は迅速かつ丁寧に行います。
投稿者 fike1 : 15:28
2007年08月08日
ラプチャーディスク・メーカー品 と ユーザー内作品
最近は、ラプチャーディスクをラプチャーディスク・メーカーから購入する方法が定着していますが、現在においてもユーザー内作品が存在する話を聞くことがあります。
①内作品ラプチャーディスクが過早破裂したが、一般的に考えられる理由を教えてほしい
②内作品ラプチャーディスクが管轄に申請を拒否されたが、理由が分からない
ラプチャーディスクは安全弁等に比較して構造がシンプルなため、一見簡単に内作可能と考えられがちですが、上記の質問から想像できますように、扱いが難しくノウハウが存在する製品であると言えます。ラプチャーディスクは重要な安全装置ですので、内作品で妥協せずに、メーカー品へ切り替えて行くことが望まれます。
投稿者 fike1 : 18:35
2006年04月19日
中国向け輸出に際して
現在、中国では近年の急激な高度成長により膨大な種類の海外製品を輸入しております。当然のことながら石油化学業界におきましても膨大な海外製品が中国に向けて輸出され、この高度成長の一端を担っております。しかしながら、中国側としてもこれだけ多くの輸入製品の管理は困難を極めております。その為、ラプチャーディスクに関連する中国側の対応として輸出の際にはSELO(Special Equipment Licensing Office)より輸出許可を受けている承認書類の提出とその製品の証であるCTスタンプの刻印を製品に必要としました。ファイク・コーポレーションではいち早くこの制度に順応しており、中国輸出の際にも万全の体制を整えております。
投稿者 fike1 : 11:10
2005年09月13日
ラプチャーディスクの破裂シーン(ムービー)
高速度カメラによるラプチャーディスク(破裂板) の破裂シーンです。 カメラはラプチャーディスクの出口側に設置し、試験流体の水が破裂により噴出すところを見ることができます。 ラプチャーディスクの型式は、 十文字の切り溝加工の入ったPOLY-SD型で、きれいに十文字に破裂開口しています。
*ムービーが再生できない場合は、Sun Microsystems社のWebサイトでJavaをダウンロードしてください。
投稿者 fike1 : 16:37
2005年07月29日
ラプチャーディスク(破裂板)とは、
■はじめに
近代工業技術進歩の速さは誠に著しいが、とりわけ石油化学工業の発展には驚くほかはない。化学プロセスは、加工する物質を反応、重合を行なわせる反応搭圧力容器などとそれに関連する精製・分離・抽出などを行なう搭、槽、熱交換器類及びこれらの工程間に物質を昇圧・搬送する圧縮機,ポンプ,ブロワなどの回転機械及び配管系からなっている。
◆上写真:スコア型ラプチャーディスクPOLY-SD型の破裂シーン
これらの工程は常に高圧に保たれ、諸種の条件の変化によって、破裂の危険を有している。この危険を保護する目的に多くの場合、安全弁が使用される。
しかし安全弁では、急激な圧力上昇、粘度の高い流体、固化する性状の物質、食性の強い流体、有毒性の強い物質でわずかの漏れも許されない物質などには十分な保護機能を果すことが出来ない場合があり、安全弁に代わり破裂板が使われる。
又、最近では安全弁のみを採用する場合でも安全弁のプロセス側や出口側に破裂板を使用することが多くなっている。
■原理と構造
破裂板は専用ホルダ-にはさまれて取り付けられる。 破裂板はド-ム状の金属円板で、その受圧面積と板厚により破裂圧力が決定される。
◆左写真:反転型ラプチャーディスクSRL型
容器側から昇圧が起こると破裂板のド-ムの一次側の圧力がかかりド-ムがふくらみ、限界を超えると破裂する。この時、しっかりと破裂板をホルダ-にて押さえ込むことで破裂板の破裂圧力を維持出来る。
ちなみにその破裂公差は一般的に±5%である。 ド-ムが膨らむことで破裂するものを引張応力を利用した破裂板といい、その他に座屈応力を利用する反転式破裂板もある。破裂板はすべてプロセスに合うよう、そのつど受注生産される。
投稿者 fike1 : 12:18
2005年07月28日
引張型と反転型
ラプチャーディスクには、引張型と反転型があります。
◆写真左:引張型(HOV型) ◆写真右:反転型(MRK型)
引張型は、材料の引張応力を利用して、板厚、受圧面積(タイプによっては、さらにスリットまたは切り溝の入れ方)によって、破裂圧力が設定されます。流体がガスから液体まで広く使用できます。
反転型は、凸部が入口側に向くように、引張型とはドームの向きが逆になる設計です。凸部に圧縮圧力を受け、設定圧力で完全に反転し、ナイフで切断または切り溝で破断して破裂します。ドーム部を一気に反転させるために、流体はガスに限定されます(液体で使用できるタイプもあります)。
投稿者 fike1 : 16:25